前回の記事では、弊社の確定拠出年金の商品構成は高コストの物ばかりで、元本確保型の一択である事を書きました。
それ以外にも残念な点があります。
税制メリットが小さい
以下の理由により、非常に税制メリットが小さくなっています。
会社の拠出金が少ない
それは会社の拠出金がたったの3000円である事です。これには一応、理由があります。弊社の確定拠出年金制度は退職金制度とは別であり、福利厚生の一環である為です。
管理手数料を払わずに毎月3000円貰えると考えれば悪い話ではありません。しかし、私のように資産運用を行いたい人間にとっては、運用益の非課税メリットが小さくなります。
マッチング拠出はできるけど・・・
一応、マッチング拠出もできる事になっていますが、マッチング拠出は会社拠出額が上限になってしまう為、3000円しかできません。したがって、所得控除のメリットも小さいです。
会社の拠出金とマッチング拠出を合計しても6000円というわずかな金額にしかなりません。これは個人型DCの月23000円と比較しても、かなり見劣りする金額です。確定拠出年金の有利な税制メリットを棒にふっているといって言いでしょう。
同じ制度を利用しながら、「高コスト商品しかない、拠出できる金額が少ない」弊社の確定拠出年金は非常にもったいない状態となっています。
確定拠出年金というのは、自己責任、自助努力の世界だと思いますが、スタート段階から差をつけられています。そして、それはおそらく弊社だけの問題ではないでしょう。ぜひとも、改善を願いたいところです。
あきらめるな!個人型DCに加入できる可能性がある!
2015年の税制改正大綱には、企業型DC加入者が個人型DC加入者になる事も可能という記載がありました。ただし、次の要件を満たす必要があります。
- 加入者が企業型DCにてマッチング拠出を行っていない事
- 個人型DCの加入者になれる事が、企業型DCの規約に定められている事
問題は会社の規約という事になりますが、実際にこの改正が施行された際には、積極的に会社に働き掛けてみたいと思います。
無い物ねだりをしても仕方ありませんが、道が開けそうならば行動してみるつもりです。
では、また。